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Introduction イントロダクション



初めて手がけた劇映画『萌の朱雀』を発表した1997年から約20年。世界で高い評価を受ける河瀨直美監督が、生まれ故郷である奈良県を舞台に、世界三大映画祭すべてで女優賞を獲得したフランスの名女優ジュリエット・ビノシュ、そして、日本が世界に誇る俳優永瀬正敏をダブル主演に迎え、新作映画を手がける。

ジュリエット・ビノシュ、永瀬正敏、河瀨直美―映画への愛で長年トップを走り続けるランナー達が、2017年5月の「第70回カンヌ国際映画祭」で運命的な出会いを果たしたことが発端となる。本作のプロデューサーであるマリアン・スロットが映画祭の公式ディナーで偶然にも河瀨監督と同席となり、国籍や言語の違いを越えて繋がる“映画への愛”を共通のワードに、スロットが河瀨監督にビノシュを引き合わせる。以前よりお互いをリスペクトしていた二人は意気投合。ビノシュは河瀬監督の次回作出演に意欲を見せ、翌6月には制作が決定。すぐさま河瀨監督はオリジナル脚本を執筆。運命的な出会いからわずか3ヶ月あまりで世界各国の注目を集める河瀬直美監督最新作は、ビノシュ、永瀬と新たな船出を迎えることとなる。

更に、河瀨組初参加の岩田剛典、美波、森山未來、田中泯(特別出演)、夏木マリらが更に色彩豊かな世界を作り出していく。

Story ストーリー

世界中を旅しながら紀行文エッセイを執筆しているフランスの女性エッセイスト・ジャンヌ。アシスタントの花と共にとあるリサーチのため奈良県の吉野を訪れる。杉の木立が連立する山間で生活をしている山守の男・智は、ジャンヌが山に入ってくるというアキからの予言通り、ジャンヌと出会い、文化の壁を超え、次第に心を通わせていく。智と同様、山守の鈴、猟師である岳、源もまた、山に生き、山を守る。それぞれの運命は思いもよらぬ形で交錯し、やがて…。ジャンヌはなぜ自然豊かな神秘の地を訪れたのか。山とともに生きる智が見た未来とは―。